オークションでラノベ原作なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのオークションでラノベ原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月01日の時点で一番のオークションでラノベ原作なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.7 1 オークションでラノベ原作なアニメランキング1位
魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (132)
422人が棚に入れました
「もしかして、これが恋ってやつなのかっ!!!」 孤独な魔術師は一人の少女に恋をした 悪の魔術師として人々に恐れられているザガン。 不器用で口の悪い彼は、今日も魔術の研究をしながら領内の賊をぶちのめしていた。 ザガンは、悪友のバルバロスに誘われて参加した闇のオークション会場で、魔王の遺品として出品された白い髪のエルフの少女ネフィと運命的な出会いを果たす。 全財産をはたいて、ネフィを自身の城へ連れ帰ったが、これまで人付き合いをすることのなかった口下手なザガンは、ネフィにどう接していいかわからないまま、まともな会話も出来ず狼狽えるばかり。 これからはじまる二人の共同生活の行方は如何に―。 口下手な魔術師と美少女エルフのじわキュンラブコメディ。

声優・キャラクター
ザガン:小林裕介
ネフェリア(ネフィ):市ノ瀬加那
シャスティル・リルクヴィスト:菱川花菜
バルバロス:谷山紀章
フォル:美坂朱音
ラーファエル・ヒュランデル:稲田徹
マニュエラ:伊藤彩沙
ナレーション:森川智之

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

略称は「まどめ」。略し過ぎでは…^^;?

この作品の原作は未読です。
ネフィリアというヒロインを市ノ瀬さんが演じると知り視聴を決めた作品ですが、蓋を開けてみるとフォル役の美坂朱音さん、シャスティル役の菱川さんの演技も上々で毎週の視聴の楽しみな作品でした。


悪の魔術師として人々に恐れられているザガン。
不器用で口の悪い彼は、今日も魔術の研究をしながら領内の賊をぶちのめしていた。

ザガンは、悪友のバルバロスに誘われて参加した闇のオークション会場で、
魔王の遺品として出品された白い髪のエルフの少女ネフィと運命的な出会いを果たす。

全財産をはたいて、ネフィを自身の城へ連れ帰ったが、
これまで人付き合いをすることのなかった口下手なザガンは、
ネフィにどう接していいかわからないまま、まともな会話も出来ず狼狽えるばかり。

これからはじまる二人の共同生活の行方は如何に―。

口下手な魔術師と美少女エルフのじわキュンラブコメディ。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品を完走して振り返って思う事…
ネフィリアがメッチャ尊い…もうこれに尽きます。
そしてネフィリアと市ノ瀬さんの相性もこれ以上無いくらいに完璧な組み合わせ…
作り手の皆さんの狙い…まんまと成功したのではないでしょうか。

ネフィリアの可愛らしさは所作や言動もさることながら、エルフの長いお耳がピクピクすることろ。
犬の尻尾くらい感情に富んでいて表情と相まって、ザガンと一緒に何度悶絶しそうになったことか…
あの破壊力は相当にいヤバいっ!

フォルの立ち位置も中々良かったのではないでしょうか。
全身鎧の姿で登場した時には、思わず「七つの大罪」のエリザベスが脳裏を横切りましたよ^^;
演じた美坂さんは、主要登場人物を演じるのは今回が初めてだったようですが、ドラマCDでフォルを演じたのが長縄さんと知り、なるほど類似点あるかも…なんて思いました。

シャスティルを演じた菱川さんは、これまでプリキュアシリーズに出演されていたようです。
プリキュアシリーズへの出演を希望する声優さんは沢山いらっしゃるようですが、これまで相当に実績を積んできた方でも、プリキュアシリーズの門戸はかなり狭いと聞いたことがあります。
だから一番最初に出演する作品がプリキュアって、きっと物凄い事なんだと思います。
シャスティルは戦闘以外はポンコツキャラでしたが、また違う一面を見たいと思った声優さんでした。

一方、物語の方は遅々として進展しない魔王とエルフの恋物語…なのかもしれませんが、進展する気配が見えないので、いっそシャスティルちゃん頑張ったら?
とも言いたくなる展開が個人的には好きだったり…

シャスティルのザガンに対する複雑な想い…
公式サイトのキャラ紹介欄にはそう書かれていましたが、その気持ちが痛いほど良く分かります。
自分とザガンの立場は真逆で、接点を持つこと自体が禁忌…
自らが滅する相手と心に決めていましたが、ザガンの心の一端を知り気持ちに揺らぎが生まれます。
だって、自分が言い聞かされていた偶像にまるで似つかわしくないから。
物語ではこの辺りの展開もしっかり回収してくれていますので、見どころの一つだと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、The Brow Beatさんによる「ワカラナイアイ」
エンディングテーマは、山本彩さんによる「ブルースター」

1クール全12話の物語でした。
リアルタイムで完走したので相当お気に入りだったんだと思います。
これは、リアルタイムに視聴していない作品がお気に入りじゃない、という事ではありません。
時間が有限であるのが悪いんです…^^;
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 9

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

強い変人DTが自己評価の低い美少女(処女)をゲットするいつものやつ

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.24

 どんな酷い物語になるのかと思ったら、幸せ疑似家族になって楽しく暮らしましたとさ…。オシマイケル!

 これが家族の価値なのだ!と言うのをこれでもかと見せつけられた感じです。嫁、持家、子供!ついでに執事もゲットだぜ!コミ障魔王として恐れられていたザガンも地域社会に受け入れられた様です。

 結局、地域社会のメンバーとして認められるには、家族がいて、持家じゃないといけません。今だに個人としてではなく、〇〇家のメンバーという地位の方が重要なのです。

 最初に予想した様に、観ていて毒にも薬にもならない、既視感ありアニメでしたが、結局、世の中の価値観に媚びた予定調和的な内容こそ完走出来るアニメの条件なのだ!と言うことが再認識出来て良かったと思います。
 
 ロリドラゴンとネフィの可愛さに全振りアニメだったので、まぁ最後まで視聴して後悔はありませんでした。ただ…、奴隷を買うという最初の方の設定必要だった?

 最初に書いた様に、奴隷制度の存在する社会を上手く表現出来ていない様な…。

 近所の住人も奴隷上がりのネフィに対して、何も思って無い様ですが、下卑た目で見てくる位の演出はあっても良かったですね。

 ほとんどの日本人が、かつて奴隷に等しい身分の下人や水呑百姓だったのに、すっかり奴隷制度の残酷さを忘れて、物語として消費しているのは、思い上がりも甚だしいとしか思えませんね。
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 8話まで観ました。2024.05.27

 凄く強くて恐れられている魔王達、魔王と敵対する聖剣持った聖騎士、魔王ポジションを狙う魔術師…。力は戦って奪え!の殺伐とした世界っぽかったですが…。

 何となく、仲間が増えたことにより、主人公に優しいヌルい世界になって来ました。まぁ、奴隷エルフに惚れられてイャチャラブする物語が、コメディ路線にならない訳がありません。

 奴隷エルフをどんなに虐待しても反抗してきり、屍を越えて行け的な戦いをしてくる交渉の余地のない頑迷な敵対勢力と延々消耗戦やるみたいな疲れる話はアニメ化されません。

 そんなの現実だけで充分ですね。後、コメディにしないと、そもそも処女で美人の奴隷女を購入出来る世界観が非道すぎます。

 美処女が買えるなら、一般女性はもっと安く簡単に買えるはずです。岡場所で一杯の掛け蕎麦くらいの値段で夜鷹が買えるけど、みんな性病の江戸時代みたいな世界になってしまいます。現代的な価値観だと地獄ですね。

 結局、この手の話はユルユルコメディ路線に集約しないと観るに耐えない様です。
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 初回観てのレビューです。2024.04.10

 以前放映していたイケナイ…と同じ様なお話です。仕方無いですね。エロゲーの定番、弱った美少女につけ込む系の話にオリジナリティなんて求めてはいけません。

 世の中の殿方達の嫌がるメンヘラではなく、普通の感覚を持ちつつも自己評価の低い美処女なんて、誰が考えてもそんなにレパートリーはありません。

 男の方も、単なる強男だと嫌味過ぎるので、変人陰キャ設定にすると、みんな似てしまいますね。変人が棲息している変な社会なので、世間体も気にしなくてOK!世界観も似てしまいます。

 想像以上のことは起こらないギャグアニメになりそうなので、視聴の優先度は低くなりそうです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 6
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

コミュ障の魔術師を日常介護するエルフを生暖く見守るお話。

手島史詞(原作)、COMTA(イラスト)による原作小説は、HJ文庫(ホビージャパン)にて書籍化(既刊18巻、原作未読)。
板垣ハコ(作画)によるコミカライズ版は、ウェブサイト『コミックファイア』(ホビージャパン)で連載中(既刊11巻、コミカライズ版途中まで既読)。
アニメは、全12話(2024年)。監督は、『発明BOYカニパン』シリーズ、『人造昆虫カブトボーグ V×V』などの石踊宏。制作は、『虚構推理(1、2期)』、『夏目友人帳』シリーズなどのブレインズ・ベース。
(2024.6.20まとめ)

【あらすじ】
剣と魔法のファンタジー世界で、若くして「魔術師の王」たる「魔王」として世間から恐れられることになる魔術師ザガン(CV.小林祐介)は、ある日、オークションに奴隷として出品されていた白髪のエルフ・ネフェリア(愛称「ネフィ」:CV.市ノ瀬加那)に一目惚れ。そして、彼女を嫁にするため大金を出して落札した後、自分の城で一緒に生活を始めるのだった。
しかし、ザガンは、極度のコミュ障であったため、その愛情をネフィに素直に伝えられず、出てくる言葉は、その気持ちと裏腹なものばかり…
(→『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』)
そんなザガンを初めは怖がっていたネフィであったが、次第にザガンの優しさに気づき、お互いに惹かれていくという『美女と野獣』的なお話。
(ただし、ザガンはイケメンだし、いうほどコミュ障でもない(笑))。


【コミュ障の魔術師と彼を日常介護するエルフを生暖く見守るお話】
本作の見処は、互いに不幸な境遇を抱えて出会った二人が、不器用で時にすれ違いながらも、互いの優しさに気づいて次第に惹かれ合い愛を育んでいくというところ。色々あるけど、二人がイチャイチャするか愛が深まる結果に収束していくというのが基本的な流れ。それを深刻になりすぎず基本的にコミカルに描いたラブコメ作品。

簡単にいえば、コミュ障の魔術師と彼を日常介護するエルフを生暖く見守るお話です(笑)


なお、「コミュ障の魔術師を日常介護」するネフィは、声優が同じ市ノ瀬加那さんや癒し系キャラということもあり、『葬送のフリーレン』のフェルンを彷彿とさせます(※声優の評価だけ高い理由)。
ということで、波及効果としては、特にフェルンロスというニッチな喪失感をお持ちの方にオススメの作品にもなっております(笑)


【感想(※ネタバレ有り)】
{netabare}11話からの展開が、正直、うーんって感じ…

本来、魔術師となかよくやりたい人のはずの聖騎士ラーファエル(CV.稲田徹)が、これまで魔術師をたくさんぬっころしてきた理由がねえ…
確かに顔は怖いし態度も威圧的だけど、向こうがビビって勝手に襲ってきたは、流石にちょっとキツイ…。原作漫画を途中でやめていたので、そんな展開になっているとは露知らず…

ただ、原作漫画を読んでいたときから、ザガンとネフィの関係性がいいと思ってたんですよ。それだけでも観る価値はあったと思います。

あとは、とにかく竜の少女ウォルフォレ(CV.美坂朱音)とネフィがかわいかったです(小並感)。{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

68.0 2 オークションでラノベ原作なアニメランキング2位
嘆きの亡霊は引退したい(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (139)
396人が棚に入れました
トレジャーハンターになろうぜ 目指すはただひとつ、世界最強の英雄だ かつてそんな誓いを交わした六人の中でひとりだけ圧倒的に才能がなかった少年がいた。 ある日挫折を口にした彼に、幼馴染は言った。「クライ、お前、特に役割ないんだからリーダーやれよ」 才能があり過ぎる怪物達(=幼馴染達)で結成されたパーティ《嘆きの亡霊(ストレンジ・グリーフ)》は数年にしてその名を帝都中に轟かせ、そのてっぺんに据えられた彼はあれよあれよという間に最強パーティのリーダーとして祭り上げられた。 跳ね上がる周囲からの期待により彼の言動はいつだって勘違いされ、事態は予想もしない展開に…。 これは、最強パーティのリーダーにして最強のクランマスターとして名を馳せるクライ・アンドリヒの栄光と苦悩に満ちた英雄譚である!

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ノリがわかってからはどんどん楽しく、いつしか毎週の楽しみに

1話感想 2.9 1話で主人公が気に入らなきゃ、普通は切りますけどね
ううーん…。
なろうで人気のある作品だとは知っていましたが、読んだことはありませんでした。

なので楽しみに見てみたのですが…。
ううーん、という感想ですね。

まず、設定は面白そうだと思いました。
追放系の逆ですね。仲間に比べて実力が劣る主人公が、追放されるどころかリーダーとして祭り上げられて、
実力に見合わない身分に祭り上げられてどうしよう、という内容かと楽しみに見たのですが…。

主人公が気に入らなかったです。
分不相応な地位を得たくせに、その地位に調子に乗って偉そうに振る舞っているように見えて、なんだこいつは、となりました。

この設定を見た時は、主人公はもっと卑屈だと予想したんですよ。

でも、こいつがやったことって、クランに入りたい希望者達に入会の餌をチラづかせて、それを奪い合って暴れる様をあざ笑う行為。
実際には身内がその餌を確保したわけで、本当に、集まってくれた人達をただの笑いものにしたわけですね。
お前それ、完全に悪役ムーブだろうが…。

人の良いNo.2に雑用を押し付けようとしたり、実力不足の新人に高難易度な任務を押し付けようとしたり、今のところ好感の持てる要素が微塵もない。
何だこりゃ。

ギルドで言い訳とかしてましたが、本当にそうしなきゃいけない理由があったんですかね? ただの自己正当化、言い訳にしか見えませんでしたが。

作画はぼちぼち、ヒロインなどちょっと可愛らしくて悪くもなかったのですが、この主人公の好感度の低さはまずいわ。

いやまあ、多分この主人公は、普通に実力者なんですよね。
このふるまいが許される本物の実力者で、口では弱いと言っているだけの嘘つきだから、この横柄な振る舞いが許されるのでしょう。

そういう展開は予想できますが、現状与えられた情報からするとクズにしか思えなくてきっついです。

ただまあ、なろうでも高ポイントを獲得している人気作なら、どこか面白い要素もあるのかもしれない、と思って見たい気持ちもありますが…。

ま、考えます。まあ切るかな…。

コミカライズもちょっと見てみましたが、似たようなものですね。
ただちょっとだけマシでした。
思っていることを吹き出しで書いてくれるので少しわかりやすかったんですよ。
いや、それでもわかりにくいですが。

集まった新人に餌を投げ入れる理由が、全く納得いかなくて。
でもこのままだと収まらないとか、何か考えていたみたいです。
納得いかないですが。


主人公に好感が持てるようにするのなら、No.2のことを普通に尊敬していて人格実力全てでクランマスターに相応しいのは彼だと思っているから、マスターの業務を任せて実質的にマスターの地位から退こうとしている、とかですかね。描き方次第では好感が持てるようにもできると思いますが…。
実態は単に面倒くさいからお人好しのNo.2に全部押し付けようとしているだけです。こういうのはむかつきます。

新人に理不尽な任務を押し付けたのは、普通に見る目があって妥当な任務を課したなら別に良い。でも口では人を見る目は無い、と断言していて…。
だったら任務を選ぶのは、選べる人に任せるべきでは?

結果オーライで全部うまく行っているから、適当にやっているんですかね。
主人公の言うことを信じたら、本当にやっていることが有り得ない。

多分嘘なんでしょうけど、主人公が視聴者に嘘ついたら、この話の何を信じれば良いんですかね?

というわけで、かなり意味不明でした。

でも、この意味不明さで、なろうでも高ポイントというのは信じられなくて、そこがちょっと、見てみたくなりました。



なろうでも面白い作品はたくさんあるのですが、不思議と短期のランキングの上位を適当に見てみると、面白いことがめったに無い。
それはなんかこう、流行に乗っているとか、流れみたいなものがあって、ぱーっと短期に上がるのはそういうことかと思います。

でも総合ポイントで上に来るのは、やっぱり結構質が良い作品になってくると思っていました。
本作は…3ページ目だから47位ですね。100万作品の47位ですから上澄みの上澄みです。
これがそんなに上に来るの? と不思議になりました。
もちろん単に自分には合わないだけ、ということはありますが。

じゃあWeb原作を読めば良いのでしょうが…。
アニメの方が楽に見れますからね。でも時間はかかるから…。
まあ、考えます。



追記:アニメの該当部分だけWeb原作読んでみました。
結論としては、モノローグ削りすぎてわかんねぇよ! というところですね。

ふざけんなと思った主人公のギルドでの行いですが、主人公は単純にビビり散らかしていて逃げようとしただけなんですね。
価値あるものを放り込んで気を引いて逃げる。忍術でいう金遁の術ですね。

別にティノが獲得するとわかって嘲笑ったわけでもなく、結果的にそうなった、というだけなわけですね。
これは大分印象違うかなぁ。

それが伝わらないのは、アニメの出来が悪いってことです。

小説→アニメではクオリティが上がるのが当然です。絵が動いて音楽までついて。

にも関わらず、クオリティが下がることがある。
もちろん作画等ヘボすぎて単純にクオリティが低い場合は論外ですが、このアニメは作画等は問題ないのに、小説よりクオリティが下がっている。

そうなる理由で、一番大きいのはモノローグを削り過ぎているところだと思います。
本当に一から十まで全部モノローグ、地の文を主人公に語らせたら、当然尺に収まらないでしょう。なのでどうしても削る必要はあるのですが、削りすぎて必要な部分まで削ったら伝わらないわけですよ。

私はアニメを見ていて主人公の何を信じれば良いのかわからなくなったわけですが、モノローグは信用できるんですよ。
それを削りすぎているから混乱する。

特に内面と行動がチグハグな主人公なのにモノローグを削りすぎるのはなんだかなーと思います。


まあWebで予習してから見れば動いているだけで面白い、となるのかもしれませんが…。
まあ原作前提のアニメなんて、単純に駄目だと思いますが。

でもこの主人公「言動から誤解される」という設定はあるんですよね。
その通り言動から誤解したのですから計算通り、と言われたらそうかもしれませんが。でもそれはそれでムカつく。主人公を誤解して嫌って良いことは無いでしょうが。

だったら最初から完全に騙して、大胆不敵、傲慢不遜な最強クランのボス!
というところをしっかり描いてから、最後に種明かし、みたいな作りにしてくれ。

まあ絶対このアニメは出来が悪いんですが…。
脚本を視聴者が頑張って補えば、作画とかは悪くないんですよね。
Web原作で予習してからなら楽しめるかも?
まあ考えます。

全話感想
文句たらたらで始まった本作ですが、主人公が弱くて生きるために精一杯であることを理解した上で見始めたら、どんどんおもしろくなっていきました。
主人公は決して善良でも格好良くも無いのですが、滑稽な面白さはありますし、本人はよくわかっていなくてただ生き残るために必死なんだと思えば、まあ許せますね。

ヒロイン達は可愛かったです。
ティノが可愛いですね。決して強くはないこの子はマスコット的な可愛さで出るたびに可愛らしい。
またシトリーが実に良かったですね。
登場から面白かったですね。
ほぼ完全に黒幕という。赤髪の子実に不憫な…w
その黒い魅力に一発で気に入りました。

オープニングの時間を紹介に使う演出なども面白く、気づけばどんどんお気に入りの作品になっていました。
2期も嬉しいです。
楽しみに見続けたいと思います。


「主人公は本当は強い」と思いながら見ると相当ムカつく奴になるということも、今にして思えば面白いですね。
全てを掌の上で操っていて、全部わかっているくせに必要な情報を明かさないで右往左往する人々を見て嘲笑っている。
心底性格が悪いです。
そのように、作中では思われているわけですね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「低予算」でも勝負できるいい素材を仕入れて、制作陣が的確に調理したって感じ

【レビューNo.165】(初回登録:2025/1/12)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全13話。
個人的には「レビュー書くのどうしようか」と思っていたのですが、saitamaさん
のレビューに感化され、思うところを一気に書いてみようかと。


(ストーリー)
時は今、かつてなき「トレジャーハンター黄金時代」。
帝都ゼブルディアで煌めく数多の才能の中に一際異彩を放つ男がいた――
その名はクライ・アンドリヒ。

主人公クライは幼馴染たちと最強のトレジャーハンターを目指すことを誓い合う。
仲間たちが次々と才能を開花させていく中、クライは才能に恵まれず、やる気を
失い引退を表明する。
しかし仲間たちから「役割がないならリーダーやれ」とパーティー「嘆きの亡霊」
のリーダーに任命されてしまう。
そして「嘆きの亡霊」は、仲間たちの活躍で帝都でも最強のパーティーとなり、
気付けばリーダー・クランも「千変万化」の二つ名を持つ最強のクランマスター
として祭り上げられていたのだった。


(評 価)
・これは令和版「『スーダラ社員』こと植木等」
 植木等は昭和の喜劇俳優ですが、個人的には
 ・かつてなき「トレジャーハンター黄金時代」
  → 1960年代の高度経済成長の中で「モーレツ社員」が溢れていた時代
 ・そんな彼らを尻目にハッタリでスイスイ世渡りしていく(植木等演じる)
  「スーダラ社員」や「無責任男」にクライを重ねる
 そんな感じの作品ですかね。
 (一応言っておくと、私はその時代の生き証人ではないですよ(笑))
 
 「勘違い・すれ違い系コメディ」的なところから『オバロ』や『陰実』の
 ような作品と評されることも多いですが、いうても主人公「アインズ様」
 や「シャドー様」は作中でも最強クラスの実力者ですからねえ。
 
 一方のクライは
 ・「ワイも無敗やぞ!」→まあ今までまともに戦ったことないけどw
  (宝具頼りで誤魔化しは利くが)
 ・唯一の特技が「土下座」というプライドのなさ
  そして口癖も「ゲロ吐きそう」w
 ・面倒ごとはすぐに他人任せでやる気なしの他力本願
 ・宝具集めが趣味でそのため仲間のシトリーに多額の借金中
 となかなかにクズな描写が多いですね。
 でもそんなクライを「愛すべきコメディリリーフ」として愛情を持って描い
 ているから、意外と不快にならず楽しく視聴できるんですよね。
 (後述しますが)上述2作品よりもかなりコメディ主体に振った作品という
 印象ですね。
 

・素材選びの勝利!?「低予算なろう」ながら上手く調理している
 いわゆる「低予算なろう」になりますが、この手の作品の失敗の典型例は
 ・チート能力などで「俺tueee」を見せつけるぞ!
  → となるとバトルシーンが主体となるよね
    でも「低予算」で「魅力あるバトルシーンの作画」ってかなり難易度
    高いよね
    → 結果中途半端
 ・ついでにコメディも加えちゃえ!
  → 練られてないので中途半端
 ・ハーレム要素で主人公モテモテにしちゃうぞ!
  → テンプレのご都合主義にうんざり
 って感じのパターンですね。

 その点本作だと
 ・コメディ主体でいくぞ!
  → これなら「低予算の泣き所:作画」にあまり負担をかけずに、演出や
    センス等工夫で勝負ができる余地が大きくなる
 ・バトルシーンも描くぞ!
  → でもコメディという基本軸はズラさないぞ
    ・クライ「聞いてないよ~」
    ・ティノ「これはますたぁが与えた私への試練!」
    → バランスを上手く取れば面白い魅せ方が可能
 ・ハーレム要素も描くぞ!
  → (後述するが)ヒロインに役割を与え上手く活用すればさらに面白く
     描くことが可能

 感覚的には「低予算」でも勝負できるいい素材を仕入れて、制作陣が的確に
 調理して仕上げたって感じですかね。
 まあOPや次回予告から「遊び心」を感じる”ご機嫌仕様”ですからねえ。
 上述の「クライのキャラ描写」といい、制作陣はノリノリで作品愛もかなり
 深かったんじゃないですかねえ。
      
 
・ヒロインたちも物語上の役割をしっかり担ってた
 ヒロインたちもただのハーレム要員というだけでなく、上手く活用して機能
 させてたという印象ですね。
 ・ティノ
  {netabare}「ますたぁに甘えたい」というヒロイン性を描きつつも「ますたぁは神」
  という盲目的なクライの信奉者
  → 「勘違い・すれ違い系コメディ」の先導役として機能{/netabare}

 ・シトリー
  {netabare}クライを甘やかす”ダメ男製造機”という表の顔とは裏腹のマッドサイエ
  ンティスト気質で策士の黒幕的な一面も
  → 本作に不足美味の「ダークな毒気成分」補充要員として機能{/netabare}

 ・リィズ
  {netabare}戦闘能力が高く頼りになるが、脳筋の直情型で行動が制御しずらい
  またシトリーの姉であり、ティノの師匠でもある
  → クライでも”取り扱い注意”のトラブルメーカー+ヒロインズ間の
    相乗効果の起点として機能{/netabare}

 三者三様にキャラ立ちしてたと思います。


視聴時はそこまで深く考えていたわけではないですが、saitamaさんのレビュー
に感化され、再整理してみると意外に奥が深い作品だったかも(笑)
刺激をアザ━━━(*゚∀゚*)ゞ━━━ス!!

最終話もまさかの{netabare}オークション{/netabare}展開で、そこでしっかり見せ場もつくるという
終わり方も本作らしくよかったと思います。

ただ2期決定らしいですが、これはどうなんですかね。
この手のなろうだと
「最強目指して成り上がる!俺たちの戦いはこれからだ!!」
とかが多いですが、始めから成り上がちゃってますからねえw
物語の方向性としてどこを目指すのでしょうか?
「この制作陣が次は何をみせてくれるのか」
という期待半分、
「『1期で終わっておけばよかったのに』とならないか」
不安半分って感じですかね。


ED『すくりぃむ!/P丸様』
耳に残る中毒性のある楽曲とティノのかわいいお尻みせのED映像にしっかり
ハマってましたねえw
(『すくりぃむ』といえば、『氷菓』の「I scream」が頭に浮かび、
 「曲中でやたら叫んでたのはそういう意味か!」
 と納得したのは私だけ!?)

投稿 : 2025/03/01
♥ : 17

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

放送終了後に一気見。

原作未読です。

放送開始時に1話視聴して「面白そうだな~」と感じてたのですが
同時にあざとさやエ○要素?等からくる嫌悪感の方が勝ってしまい1話断念・放置してました。

正月休みに入り、録画してたレコーダーの整理する際
削除してもいいか念のため確認してたところ
本作はついつい最終話まで一気見してしまいました(数日かけましたが)。


最初のころに懸念してたあざとさやエ○要素は・・
最終的に個人的にはギリ許容内?・・でしたが、不快に感じられる方も少なからずいそうかな?。
(そんな要素を入れない方が、最終評価が上がったのは確か(つまりその分減点あり))

 あと、虐待一歩手前(二歩先?)な描写も、不快感のギリ手前(二歩先?)かも。
 される側のキャラ付けのためもあってか、なんとか踏みとどまってるけど
 これも不快に感じられる方も少なからずいそうかな?(いやもっとたくさん)。


勘違い系作品としては、「陰の実力者になりたくて!」と同系統作品に感じます。
あちらは主人公が自ら能動的に斜め上方向の努力するのに対し
本作は巻き込まれ型で、まあ、いわゆるハーレム的に何もしなくても万事上手くいってしまう。
自分にとっては敬遠しがちな設定ですが、それでも継続できる要素がたくさんありました。


まず、まわりの環境・キャラ設定等がうまくできていると思います。
幼馴染パーティ設定は、なんかノスタルジック感もあり、それなら仕方ない感までw。

続いて、適度に狂ったキャラ設定。
個々のキャラが、それぞれ確固たる自分を持ってる気がします。
なので、ありがちな最初からパーティ全員でボコる・・・
みたいなのではなく、個々で十分魅力的なエピソード展開・戦闘ができる。


作画はすごく丁寧ですね。
すごくよく動くのに、崩れないし、やわらかさがある!!。角の少ない優しい作画?。
色彩も豊富で、決め画面も過度にならない程度のスタイリッシュさ。

OP・EDも凝ってて、本編がうまく組み込まれていて、見逃し厳禁なつくり。次回予告も。
からのCパートまであるのは、個人的に高評価ポイント!。
12話の特殊OPも良かったですね♪。


毎話、Bパートラスト・ED手前で食い気味に入ってくるED曲。
それまでの雰囲気もある意味ぶち壊してしまう感ありあり(いい意味で)の
ちょっと電波気味であざとさ感つよつよで、下手したら嫌悪感まで抱かせかねない楽曲。

う~ん、だんだんくせになってきたw。

クレジットよく見てみたら「ピノキオピー」!!!。
マジですか?。ビックリしました。
同時に納得。。。

今まで全然知らなかったのですが、最近はこういった感じで他のアニメにも携わってたりされるのかな?。

  ※余談:今でも大好きな楽曲・PV
     ・「モチベーションが死んでる / 初音ミク」 https://www.nicovideo.jp/watch/sm27868484

正直、EDに全部持ってかれてしまいますね。
最初、声優さんが歌ってるのかな?って思ってましたが、P丸様。という方なのですね。
キャラ設定、本編の雰囲気にもすごくあってる楽曲・歌詞で、中毒性がありますね。

  ※余談:ぜんぜん聞き取れなかったので、歌詞付き助かる^^。
     ・「【Onボーカル カラオケ歌詞full】すくりぃむ! / 嘆きの亡霊は引退したい ED / P丸様。」
      https://www.youtube.com/watch?v=r0RPjbUuyvk

  ※余談:タック二階堂さんのレビューで↓の動画知りました。感謝です。
      こういうのすごく面白いですね!。
     ・『嘆きの亡霊は引退したい』エンディングガイドパフォーマンス映像
      https://www.youtube.com/watch?v=3UnVfmWHPEc

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11

66.2 3 オークションでラノベ原作なアニメランキング3位
宝石商リチャード氏の謎鑑定(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (167)
594人が棚に入れました
正義感の強い大学生・中田正義はある夜、酔っ払いに絡まれていた美貌の外国人・リチャードを助ける。彼が宝石商であることを知り、祖母が死ぬまで隠し持っていたいわくつきの指輪の鑑別を依頼した正義。リチャードの鑑別により明らかになったのは、彼女の過去、真実、そして想いだった。それをきっかけに、正義はリチャードが店主を務める銀座の宝石店「ジュエリー・エトランジェ」でアルバイトとして働くことになる。エトランジェに日々持ち込まれる様々な“謎"を紐解く中で、少しずつ変化していくリチャードと正義の関係性。 しかし2人には、それぞれ誰にも明かすことのない秘密があった―。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、内田雄馬、花澤香菜、井口祐一
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

途中まで「ホモーやん」と思っていましたが、ギリで違って、最終話で、逆転「ホームラン」を打たれましたw

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
ジャンルは、ライトミステリー。

基本は1話完結で、様々な宝石に関わる謎を解いていきます。

出だしはなかなか良く、期待が持てましたが、中盤以降飽きがきます。しかも、(直接的な描写はありませんが)ホモーな感じもするし、途中で切る寸前までいきました。

でも、終盤にガッと盛り上がり、最終話を終え、「観て良かったな~」と思えました。

なんとか最後まで観てほしい作品ですね。シリーズを通した、伏線回収が美しい。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
1話は良かった。

スリの祖母。それを恨む母。正義という名前。いじめと家族愛。石言葉。

これららがしっかり絡み合い、活かし合い、原作者の力量の高さが伺える。俳句のような作品。二物衝撃というか、モチーフの使い方が上手い。

相当期待して始まりましたが、次第にトーンダウン。宝石との絡みが無理矢理に感じてしまい、飽きがきました。

そして何より、「中田正義」という人物に対する苛つき。

「ジュエリー・エトランジェ」に来店するのは、大きな悩みや困難な事情を抱えた人間ばかりです。そんな彼らの心に、中田正義はズガスガと踏み込んでいきます。「善意」という旗を振りかざし、土足で、遠慮なく。

リチャードもその都度苦言は呈しますが、基本的には容認の姿勢。

それが、「惚れた弱味か?」と、ホモーな雰囲気を加速させ、視聴を困難にしていきました。

しかし、まさかそれが最終話でカッチリ綺麗に回収されるとは。

12話では、「中田正義」の父、「染野閑」が登場します。家庭内暴力を正当化し、別れた息子をストーキング、金の無心ばかりする、「星合の空」ばりのクズ親です。声優の塾一久さんの声、演技も絶妙で、マジでイライラします(笑)

ここで、「正義が正義ぶろうとしていた」理由が示されます。つまり、自分のルーツの否定。自分が大嫌いな、でも血の半分を受け継いでしまった父親を否定するために、父親と真逆の生き方を選んでいた正義。つまり、彼の正義感は「意図的な、後付けの、偽者の正義感」であり、彼自身もそれをコンプレックスに感じていて、だからますます「正義の押し売りをする」という悪循環に陥っていたのです。

それが、私が中盤以降感じていた、「中田正義」という人物に対する苛つき、違和感の正体。

でもその「偽りの正義」に対し、「それが貴方の良さだ」と言ったのが、中田正義の「偽りの正義」に救われた、リチャードでした。

リチャードは宝石商で、審美眼を持っています。そんなリチャードが、「貴方の正義は、本物です」と断言したのです。

つまり、リチャードはこれまでも、「中田正義の中にある本質を見抜いていた」「だから黙認していた」ことになります。

私の好きな漫画、「魔法先生ネギま」に、こんな言葉があります。(他作品ネタバレ)「{netabare}誰かを恨んだり、何かから逃げたりして手に入れた力でも・・・それは立派な貴方の力です。{/netabare}」

正に、この時の正義に贈りたい言葉です。

そして、過去(実父)と対峙しようとした正義に、更なる援軍が。義父であり、「中田さん」こと「中田康隆」です。彼は堂々と、「正義は自分の息子だ、手を出すな!」と言います。義父が義理の息子を守るシーンとしては、これまでのアニメでも屈指の名シーンだと思います。格好良かったです。

ここで正義は完全に過去(実父・自分のルーツ・コンプレックス)と決別し、今を生きる決意をしました。

最後にこの作品らしく、「転生(生まれ変わり)」の石言葉を持ち、「父」(と正義が呼べるようになった)からプレゼントされた、タンザナイトが登場。めちゃくちゃ綺麗なラスト。(余談にも書きましたが、私が一番好きな宝石がタンザナイトだということもあり)胸にズガンと響きました。

途中までこの作品の総合評価を☆3と☆2で迷っていましたが、最終話で☆4とすることにしました。最終話を生かすためには、中盤のグダグダイライラも、リチャードを救うエピソードも、やっぱり必要だと思ったからです。構成が素晴らしいアニメでした!
{/netabare}

【余談~ 実はちょっと、宝石に興味ありw ~】
{netabare}
私は少し、宝石に興味があります。オッサンだけど(照)

きっかけは、さくらももこさんのエッセイ「ももこの宝石物語」を読んでから。あのさくらさんの軽妙な文体で、あれだけ熱く語られたら、そりゃあ興味ももってしまいます。オッサンだけどw(ちなみに、さくらの好きな宝石は、パライバトルマリン)。

私は(絶対買えないけど)「コーンフラワーブルーサファイヤ」みたいな、深い青色の宝石って、格好良いな~って思います。オッサンだけど(苦笑)。

多分、恥ずかしいから生涯(少なくとも自分用には)買わないだろうけど、一番好きな宝石は、「タンザナイト」ですかね。あの微妙な青紫色が好きですね~。オッサンだけど、、、。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
上場の滑り出し。スリの祖母。それを恨む母。正義という名前をつけて育てる。いじみと、家族愛。ちゃんと設定を組んでいるな。石言葉。551の肉まん(笑) これも何かの縁。これらで十分、原作者の力量の高さが伺える。俳句のような作品ですね。二物衝撃というか、モチーフの使い方が上手い。

2話目 ☆3
同性愛。適当なら、結婚か。1話完結で良いね。

3話目 ☆3
キャッツアイ、これは全体的に正義が悪いな。んで、ちっちゃい事件だな。資産運用。

4話目 ☆3
宝石と人生、うまく絡めてきたな。しかし、不用意な正義にはホント、イラッとするよな(苦笑)

5話目 ☆3
格好つけアルアルw 巡り合わせ、、、これ、裏切られるかな。やたら、しっとり終わったな。

6話目 ☆2
ターコイズは、全く欲しいと思わない宝石だな。リチャードの英語の発音が酷いのは、マズイよな。これは、殴り込みとして、成立してるか? 警察に通報しようぜ。

7話目 ☆2
翡翠。これも欲しいと思わない宝石だな。リチャードの過去が。ちょいとBL感が増したな。

8話目 ☆2
アクアマリンは、少し色がな。安っぽく感じてしまう。もう、あそこまでいったら、告れやな。

9話目 ☆2
なんかこう、もはや宝石に呪われてるんじゃ(笑)

10話目 ☆4
正式にホモじゃないと言うアニメも珍しい(笑) ダイヤじゃなかった。きちんとリチャードを救えたね。でも、あれはもうプロポーズでは?(笑) いやいや、すぐにいるしw

11話目 ☆3
リチャードの家庭教師。どんどんトラウマを解決していくね。じゃあ、最終回は正義の話かな?

12話目 ☆5
この話は、かなり良かった。正義の、これまでの「正義ぶろうとしていた違和感」にちゃんと答えがあったとは。つまり、自己のルーツの否定。そして、否定から始まろうと、自分のホンモノになることもある。美しい伏線回収。タンザナイト自体が、私の一番好きな宝石だし、石言葉もキチッと決まっていた。お見事、満点評価!
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 22
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

3話までの感想{netabare}
リチャードは宝石商を生業としてて「足がつかないようにブツを高値で売りさばきたがる連中(盗人や詐欺の類)」を何度も見てきたっぽい。
で、正義もそういうヤツか?と最初疑ったけど予想外に良いヤツで、ついでにピンクサファイア絡みで縁もあることだし雇う事にした、って感じかな?
リチャードが今までどんな人間の汚い部分を見てきたかが気になるなぁ──ってことでヒキは上々かと。
ただ、ホモホモしい展開が来たら切るけどねーってのが1話感想。
ということで身構えつつ2話見たら、まさかのホモじゃなくてレズネタw
えっそっち!?と思わせるのを狙ったのかも?やるじゃな~い。
同性愛生活に疲れて「ごく普通」の結婚をしようと思ったら、婚約相手から贈られたルビーが超レアモノ(大抵は加熱処理されてるが、それをする必要の無い特別な産地のモノ)で「そんな特別な想いはされたくない」ってことで破談した、でいいのかな?
「普通」に憧れてたのに「特別」扱いされて逃げ出したというか…愛が重かったかー。
3話はキャッツアイ。
妻が妊娠して入院してる最中、旦那は元野良猫の飼い猫のトキソプラズマを警戒して同僚に預けた…のだけど、それを息子に説明しなかったことで息子が暴走しかけた、って話。
それとリンクして正義の生い立ちに迫るって感じか。
祖母がスリ師で母はそれに反発して飛び出した先で正義を生んだっぽいので、家族間のイザコザには過敏らしい。
リチャードの言った「愛情と相性は別ですけどね」は、正義の祖母と母のことを指してたのか、リチャード自身なにかあったのか、他に思うことがあるのか…引き上手いねぇ。
一方、谷本サンが鉱石ヲタで吹いたw、スイッチ入るとヤベーな、ヒロインがこれでいいのか?w
高校ん時の同好会ってまさか天文部と併合してたりしないよね?

ってことで結構面白いかも?
正義がちょっと差し出がましい気がしないでもないけど、生い立ち的に仕方ないのかな?と今のところ許容範囲、これを超えちゃわないことを祈る。{/netabare}

5話までの感想{netabare}
正義の差し出がましさは許容範囲といいつつ結構ギリギリで、4話はさすがにオイオイと呆れかけた…ところでリチャードから遂に「ちょっと黙っててくれ」キターw
とはいえやり口が遠回しでいかにも女性作家っぽいノリ。
というか店であの服装ってどうなん?急な来客じゃなくて前もって予約入れてたお客なんだよね?
あれじゃあチンピラが出入りするヤクザの事務所みたいでなんか怖いって。
しかも客の前でリチャードの容姿を褒め称えるって…タレント事務所じゃないんだからさぁ。
今後正義がダメ出しされて反省して成長する展開なのなら構わないし、それっぽい雰囲気はするので悪くはないのだけど、う~ん…って感じの4話でした。

でもって5話。
ある意味愚直とも言える正義の「正義の味方マン」っぷりが揺らぐ話。
先輩が落ちぶれたのを隠すのは悪い事かも知れんが、かといって正義の前だけでも憧れの先輩であり続けようとすることは責められるのだろうか?
多分素直に包み隠さず全部話しても正義なら失望しないと思うけど、先輩本人にとってはプライドが許さない。
で、そういう虚勢を張らなきゃイカン奴(正義のこと)を相手にするのはもう疲れた、または正義を見てると自分が惨めになる、として先輩は正義の前から去ることに。
うわぁ、何も悪い事をしたつもりの無い正義にとっては堪ったモンじゃないw
なるほどね、こういう事態に直面した時に心がポキリと折れそうな危うさを感じてリチャードは近くに置いたのか。
下種な勘ぐりすれば、心の弱みに付け込むチャンスを伺ってたホモ。
しっかしこの方向性(正義の中の正義が揺らぐ現実に直面する)で話しが続くとしたら、谷本サンはトンでもない地雷を抱えてる可能性ががが。

ところで5話、作監の名前に川村敏江が!
どこのパート手がけてるか全く分からんwけど、なんでこんな仕事してるのさ…って言うと失礼か。{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

宝石は輝く。誰かの想いを秘めて…

この作品の原作は未読ですが、香菜ちゃんが出演されると知り視聴を決めた作品です。
香菜ちゃんも今期は大活躍ですね。
「マギアレコード」「空挺ドラゴンズ」「うちタマ!?」にも出演されていましたから…


正義感の強い大学生・中田正義は
ある夜、酔っ払いに絡まれていた美貌の外国人・リチャードを助ける。

彼が宝石商であることを知り、祖母が死ぬまで隠し持っていた
いわくつきの指輪の鑑別を依頼した正義。
リチャードの鑑別により明らかになったのは、彼女の過去、真実、そして想いだった。

それをきっかけに、正義はリチャードが店主を務める銀座の宝石店
「ジュエリー・エトランジェ」でアルバイトとして働くくことになる。

エトランジェも日々持ち込まれる様々な"謎"を紐解く中で、
少しずつ変化していくリチャードと正義の関係性。
しかし2人には、それぞれ誰にも明かすことのできに秘密があった…。

美しき宝石商と正義感溢れる大学生が紡ぐ
ジュエル・ミステリー、開幕


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品のアニメーション制作は朱夏…
これまで「デュラララ!!×2」や「夏目友人帳」などを手掛けてきた会社だけあって、作り込みがとても丁寧で好感の持てる作品に仕上がっていると思います。

宝石…こちらも私の普段の生活とは最も縁遠い存在なので、知識に関してもほぼ皆無…
私にとって宝石を一番身近に感じたのは、2017年秋アニメで放送された「宝石の国」を視聴した時くらいです。
ですが、この作品は宝石に対する知識が無くても十分に楽しめる内容だと思います。

この作品を視聴して思ったこと…
それは宝石を知ることは、その宝石の歴史を知ることと同義だということです。
それはどの地域で採掘されたのか…というところから始まり、何処を経由して今ここに存在しているのか…
これって宝石の歴史そのものだと思うんです。
だから宝石の種類で括ることは出来ても、一つひとつ全部違う顔を持っている…
それが宝石なんだと思いました。

宝石と言ってもその種類は沢山あるみたいですね。
「宝石のはなし」(1989年刊)では「宝石は約70種ほどあるとされるが、よく知られた宝石は20種程度である」と記述されており、wikiでは110種余の宝石が取り扱われているそうです。

希少価値の高いモノなので、個々の宝石の歴史の中には人間の欲望が渦巻いたモノがあるのかもしれません。
でも決してそんな石ばかりじゃない、という事をこの作品は教えてくれています。

ですが私が個人的に感銘を受けたのは、宝石自体よりそこに関わる人々の想いの方でした。
宝石が人から人の手ににわたる時、そこには明確な意思が存在するのですが、この作品で取り扱う物語は総じて優しいんです。
寧ろ、「石が勇気をくれる」そんな局面だってゼロじゃありませんでした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、やなぎなぎさんの「宝石の生まれるとき」
エンディングテーマは、Da-iCEさんの「Only for you」
どちらもこの作品同様、優しさの感じられる楽曲です。
特にやなぎなぎさんの楽曲は聞き惚れてしまいました。

1クール全12話の物語でした。
作り込みの丁寧で優しい作品…萌える要素はありませんでしたが、作風が真面目なだけに無くて良かったと個人的には思っています。
しっかり堪能させて貰いました^^

投稿 : 2025/03/01
♥ : 19
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